長岡仏壇 大谷派 金仏壇
金仏壇三方開宮殿三ツ屋根造
本漆塗・総純金箔押、彫刻純金粉溜仕上げ
外寸 95cm(3.13尺)× 奥行78cm(2.57尺)× 高さ190cm(6.27尺)
価格 ¥11,000,000(税込価格 ¥12,100,000)
長岡地域仏壇協同組合の伝統工芸士6人による合作
木地、彫りから始まり、蒔絵、金具、箔押し、漆塗り仕上げまで1年の歳月を要した長岡仏壇の最高峰ともいえる仏壇です。
当店はお仏壇の最終仕上げの工程“漆塗り、箔押し”を担当。
6代、7代の伝統工芸士が親子で力を合わせて心をこめて仕上げました。
木地・彫刻
- 宮殿
- 長岡仏壇の伝統工芸士(木地師・彫り師)の渾身の作品。
細部までつくりこまれた三ツ屋根造の宮殿には鳳凰や、龍と天女の彫刻。
- 脇扉彫刻:木彫りの鳳凰
- お仏壇の戸裏には通常、胡粉を使い模様を作る技法が用いられますが、
このお仏壇では木の板から鳳凰を彫り出し、より立体感のある
仕上がりになっております。
- 欄間・引出し彫刻:東本願寺のお寺の物語
- この仏壇の欄間や、様々な箇所の装飾で、『お坊さんと信徒さんの掛け合いの様子』が描かれています。
漆塗
- 表面:呂色仕上げ
- 漆塗りの後、炭を使い塗面を研ぎ、その上からさらに漆を摺り込み、
種油と角粉にて磨き、これを塗面が鏡のように光沢がでるまで
繰り返し行います。漆塗りの中でも大変難度が高く手間と
時間のかかる技法です。
写真を見て頂くとわかりますが、鏡面のように映りこむくらい
磨きあげられております。
- 段上、引き出し等、物が置かれる箇所 石地塗
- 漆塗の際に粉状の漆を用いる事で、表面にざらざらとした
触感にする技法
お仏壇を実際に使用する際に、引き出しの中に物をしまう事も
あるかと思います。
この際にツルツルとした鏡のような表面の漆塗では、
擦り傷がついてしまいます。
乾漆技法により漆塗りの質感を保ちながら、実用時に傷つけず、
長く美しい状態を保つことができます。
箔押し

彫刻部分:純金粉溜仕上げ

彫刻以外の個所: 総純金箔押
金具
- 仏壇金具:伝統工芸士の手打ち金具
- 仏壇金具は今では工場の大量生産のプレス品に置き換わってしまいました。
この仏壇で使われている手打ち金具は、手打ちならではの穏やかさを感じさせる質感です。
蒔絵
- 引出しの口板:金の盛り蒔絵
- 通常の蒔絵では平面での表現になりますが、高蒔絵では
立体感のある仕上がりになります。
この立体感は牡丹の花の開く様をよりリアルに表現しています。
引出しのちょっとした装飾にも、伝統工芸士の一流の技法が
光っております。